空調服とは、その名のとおり簡易な空調機器が装着された衣服です。具体的には背中側などにファンが付いており、内部に空気を送れるようになっています。その空気が衣服の中で循環することにより、体温の上昇を抑える効果が生れます。そう聞かされても、夏場に暑い外気を取り込んでも意味がないと思う人もいるでしょう。
空調服とは冷風機のように、風の冷たさで快適性を維持するものではありません。原理として重要なのは気化熱であり、汗を蒸発させることによって体温を下げます。つまり扇風機と同じ原理なので、そちらをイメージすると分かりやすいです。扇風機の風はそれ自体が冷たいのではなく、体に接したときに表面の汗を気化させます。
それによって熱が奪われるので、涼しくなったように感じるというわけです。言い換えると、体の表面に汗がない生き物は扇風機の風を受けても体温は同じままです。人間は前者なので風による恩恵をしっかり得られます。本来は炎天下で作業をした後、涼しい部屋に移動してゆっくり休むのが理想です。
しかし作業中にも体のケアは必要であり、空調服とはそれを叶える素晴らしいグッズとなっています。さまざまな種類のものがリリースされていますが、選択するときはバッテリーの重さに注意しましょう。基本的には、軽量なものが使われており大して邪魔になることはありません。とはいえ、できるだけ軽い方を選んだ方が、多様な環境で作業をスムーズに行いやすくなります。
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